体循環・肺循環の経路

体循環・肺循環の経路、循環のメカニズムを図解説

◆体循環・肺循環の経路の解説(もくじ)

◆肺循環の目的は酸素と二酸化炭素のガス交換

 肺循環ってたしかガス交換を行う場所ってドクターが言ってたような気がするな・・・・
ガス交換は酸素と二酸化炭素を交換したりすることだったような。う~ん良く覚えていないな。

 いや、ポンちゃんよく覚えていたね。肺循環はたしかにガス交換を行うサイクル。
だから肺循環が行われる最大の目的はガス交換を行うことが目的なんだ。

 やったね!何となく覚えていて良かった。ねぇドクター、ガス交換って具体的にいったいどんなことが行われているの?

 うん、では次は肺循環の最大の目的であり肺の重要な役割でもあるガス交換の仕組みについてチェックしていこうか。

 ほ~い!

◆肺毛細血管と肺胞のはたらき

肺循環の経路では体循環の目的地でもある毛細血管と同じく、肺循環の目的地として「肺毛細血管」と呼ばれる組織がある。

この肺毛細血管ではね、肺胞と呼ばれる組織と肺毛細血管が酸素と二酸化炭素の交換(ガス交換)を行っているんだよ。

※ガス交換は肺毛細血管と肺胞との間で行われる

最初のお勉強で心臓と肺が協力しあって体内のガス交換を行なっているお話ししたのを覚えているよね。

 うん覚えているよ。

体循環・肺循環の全身図(イラスト図)

前項でも確認した通り、体循環では心臓のポンプを利用して酸素をたっぷりふくんだ血液を大動脈から送り出している。

そしてからだの隅々までまわってきた血液は二酸化炭素や老廃物を回収してくるんだったよね。

でもね体循環によって回収してきた二酸化炭素を多く含む血液を、もしそのままもう一度大動脈から送り出してしまうと、体循環が行われるたびに酸素濃度が低下していっていずれ酸素が不足して血液内は二酸化炭素でいっぱいになってしまうよね。

だからね、右心房に取り込まれた血液は右心室へ流れ、⑤肺動脈(緑色の文字)を通じて呼吸によって酸素がいっぱい貯めこまれている肺へ送り込まれるんだよ。

肺では血液の中に溜まっていた二酸化炭素を取り出して酸素を送り込むガス交換システムが備わっていて酸素で満たされた血液は赤い色素を持つヘモグロビンをたっぷり含んで⑥肺静脈から左心房へ送られ、①左心室に再び戻ってくるんだ。

人間の体は生きていくために酸素がどうしても必要だから(※但し二酸化炭素も必要)体循環だけでなく酸素濃度の低下した血液を酸素たっぷりの血液に変換する為の肺循環システムが必要になってくるんだね。

 肺循環システムで酸素たっぷりの血液に変えてくれるから僕たちはず~っと体中に酸素を送り届けることができているんだねぇ。