血管の種類・大きさ・動脈・静脈・毛細血管の役割の解説

血管の種類・大きさ・動脈・静脈・毛細血管の役割の解説

◆血管の種類・大きさの解説(もくじ)

◆毛細血管ってやっぱり細い?毛細血管の直径について

 血管の種類は、動脈と静脈、そして毛細血管の3種類ってドクターは言ってたっけ?
ということは次は毛細血管だね。

 正解!次は毛細血管の仕組みや構造について見ていこうか?

 は~い!

 毛細血管の役割は、心臓から送り届けられた酸素やグルコースなどの栄養素やビタミン、ミネラルなどを体中の細胞や臓器にしっかりと送り届けることが最大の役割なんだよ。
この毛細血管の大きさは直径が9~10マイクロメートル程度。(1ミリの100分の1~200分の1くらい)
そして、このとっても細い毛細血管の役割は細胞から二酸化炭素や老廃物を回収するのも重要な役割のひとつ。
だから、毛細血管は動脈と静脈の中間に位置しているんだよ。

 そっかぁ~、じゃあ一本の動脈と一本の静脈は毛細血管を通して、その先でつながっているってことかなぁ?

 またまた正解!動脈と静脈は毛細血管を得て入れ替わるんだね。心臓から毛細血管を通じて細胞に酸素や栄養素を送り届けるまでの血管を動脈、そして各細胞組織から二酸化炭素や老廃物を回収し心臓へ帰ってくる血管が静脈と名づけられているけれど、これらはもともと一本の血管と考えることもできるんだ。

※動脈と静脈は毛細血管を通してつながっている

 尚、指先や陰茎組織にある血管の一部には毛細血管を通さずに直接動脈と静脈がつながっている血管組織もあるんだよ。
これらの血管は少し特殊な部類に入る血管でこのような血管状態を「動静脈吻合(どうじょうみゃくふんごう)」と呼んでいるんだ。
ちょっとした豆知識だね。

 毛細血管を通さずにいきなり動脈から静脈へ変わる血管もあるんだぁ…不思議だね。

※毛細血管を介さずに動脈から静脈へ変わる血管を動静脈吻合(どうじょうみゃくふんごう)と呼ぶ

◆日常の生活に例えて血液循環のサイクルを見てみよう!

血管は酸素や栄養素のほか、副腎などで分泌された性ホルモンや免疫系のリンパなどの運搬も行う人体にとって非常に重要な通り道。

私たちの生活社会に例えてみると、心臓は配送元、血液は配送用のトラック、血管は配送を行うための道路、そして細胞や臓器は配送先として考えると少しわかりやすいかもしれないね。

配送元(心臓)から送り出された物資(酸素や栄養素)は道路(動脈)を通って、各都道府県(全身の臓器や細胞)に運搬されるようなイメージかな?

動脈によって運ばれた物資は目的地の近くに到達すると、細い動脈(細動脈)に枝割れし、毛細血管へつながる。

毛細血管で配達を終了した血液は細静脈を通って1本の静脈へとつながり心臓へ戻ってくる。

このような物資の運搬サイクルが毎日24時間休むことなく繰り返されているんだね。

 からだってとっても複雑だけど、社会の仕組みのようにとっても効率よくできているんだね。

※心臓の血液循環サイクルは日常生活に例えるとイメージしやすい(教える場合も覚える場合も)